2019/09/29 20:48



love
"たくさんの愛を感じて"
多くの人から愛され、その愛情を周りの人達にも注げるような人になって欲しいという想いを込めて


赤ちゃんは、目の前の人が口元を隠していても目で見て笑ってるか笑っていないか判断出来ると言われています。
"サイレントベビー"という言葉をご存知でしょうか。主にお世話をしている人が、無表情な人で語りかけもせずに育つと。笑う事も、話す事も知らずに成長します。無表情な赤ちゃんをサイレントベビーといいます。(簡略した説明ですが、内容はサイレントベビーではない為ご容赦願います)

学生時代に保育を学んでいた為、マスクをしていても目の前の赤ちゃんに笑いかけ、笑わる事が出来る笑顔を作るという課題を経験した事もあり、赤ちゃんの扱いには少しの不安もありませんでした。周りにも結婚する前から赤ちゃんや小さな子が居て良く遊んでいた為、得意な気で居ました。

ですが、出産直後に容態が悪くなり、血圧もさがり、顔が真っ青になって息も苦しく、3時間程分娩室から出られませんでした。その後落ち着き、部屋に戻ると、母子同室で2人きりになった瞬間に急な不安に襲われました。2人にしないでとまで思ってしまったりもしました。時間が遅く、外も部屋も薄暗かったり、外は雪が積もっている寒い寒い冬でした。色々な事が重なり、不安が増してしまったのでしょう。
産まれたての赤ちゃんは目がぱっちり開かない、目が合わないというのは想定外であり、ただただ華奢な身体、自分が唯一出来る事が授乳しかなく、その授乳が全く上手く出来ない。赤ちゃんを絶対に泣かせちゃいけない気がして、怖かったのを覚えています。早く朝になって明るくなって欲しくて仕方ありませんでした。

入院中、主人が毎日お見舞いに来てくれて、両親も良く顔を出しに来てくれました。大丈夫、大丈夫と自分に言い聞かせて夜を過ごしました。
そして、やっと退院となり実家で世話になりました。家事一切を母親が、沐浴は主人が仕事帰り寄って担ってくれました。今思うとこれ以上ないサポートをしてもらえていました。甘過ぎるとご指摘いただいてもおかしくないと思います。
ただ、当時の私は赤ちゃんが、5分おきに息をしているか不安で不安で仕方なく、可愛い〜!なんて思えた記憶も本当にありません。

あの時の私が、最近良く耳にするワンオペだったとしたら。赤ちゃんに笑いかけるなんて出来ていたのだろうか、毎日赤ちゃんに語りかけられただろうか。自問自答してみると、恐ろしい。

文章で並べると、環境にも人にも恵まれ過ぎていたと思いますが、それでも産まれたばかりの赤ちゃんを可愛いと思った記憶がないなんて恐ろしい。

親に頼れない物理的距離の人、関係性の問題の人、第二子、第三子とゆっくり休めない人、、、ご主人がお仕事で忙しい人、色んな状況があって、私のように急に不安が襲ってきてしまった人は、もしかしたら赤ちゃんを見ても笑えなくなっているかもしれない。ただただ時間ぎ過ぎるのを待つしかないかもしれない。

babyringがお守りのような存在になるとは、まだ
その時は思っていなかったので、私は出産準備で外していた自分の結婚指輪を見つめていました。結婚式から婦人科へ行くまで、母子手帳をもらうまで、初めてエコーを見た時、心音聞けた時、性別を聞いた時の事を思い起こしました。
私達に赤ちゃんを授けて欲しいと願い、この子は願いを叶えてくれたんだと思った時、幸せな気持ちが溢れて気持ちがふと軽くなりました。愛おしく思えました。きっと強くなれた瞬間でした。この時の思いが元となり、chopchopbijouxが出来上がりました。
何か想いを込めたものがあると、時に心が救われる。手に持ったbabyringを目で見る事で、リングに込めた想いを思い出す。色んな場面で家族を守ってくれる存在になって欲しいと願います。